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〜息の場所〜結 吉川です

私がオイルマッサージをご提供させていただいている経緯についてお話しさせてください。

私がマッサージセラピーを本格的に勉強しようと思ったのは、訪問看護師として働く中での出来事からでした。ターミナル(死期が迫っている方)へのオイルマッサージにて、その方が落ち着きを取り戻され、不穏な症状が緩和されました。ご本人はもとより、ご家族やその周りで関わる人々にとっての安念となりました。そして、私自身がとても気持ちの良いものを感じたのです。この気持ちの良さは何なのかこの疑問を明らかにしたい。その思いは今も持ち続けており、未だに答えは見つかっていません。

しかし、この何とも言えぬ心地良さは術者のみならず、受けて頂いているクライアント様との共通の感覚ではないかと感じております。

これは、大変プライベートな感覚でそれは「死」の間際であっても衰えることのない、普遍的なものと私は捉えています。そしてこの感覚を共有できることは、この上ない安心感、喜び、達成感、安堵感に繋がります。ひいてはそれが、不穏の改善、穏やかな終末期を導いていると感じています。

私のマッサージの根底にはこの信念が流れているのです。

この感覚を追求するために、またさまざまな症状をお持ちの方へ、その解決となるような施術をしたい。その思いでMTI(マッサージセラピー・インスティチュート)での勉強を開始しました。

このスクールでは、筋肉、骨格について学び直します。筋肉の部位、作用、どこの筋肉に付着しているのか。その学びでどの筋肉が硬くなっているのか、使い過ぎているのか、伸び過ぎているのか確認するように学びました。

マッサージの手技について、ボディメカニクスを使ってお身体に圧を効率よく提供する方法を学びました。

術者の体幹を使って効率的に圧が筋肉の深部へと伝わっていく手技です。

『しかし、この方法では本来の求めている施術ができていない』と感じ試行錯誤を始めます。

マッサージを施したいと思ったのは「癒し」の空間を作りたいから。「機能改善」のための深圧に「癒し」を優先する事が難しく感じていました。

そこで、「癒し」のオイルマッサージのためにこれまでの筋肉・骨格へのマッサージとリンパドレナージュの手技を取り入れ、さらにこれまで自身が感じた「癒し」を体現・再現する様に努め、今のオイルリンパマッサージをご提供させていただいています。

スクールではセラピストの倫理について(プロフェッショナル・ディベロプメント)を学習しました。クライアントセンタード、コミュニケーションスキル、境界線、健全な関係性について学習しております。ただ、自身の施術スタイルとして、スクールの教えを越えて取り組んでいる事があります。スクールでは、健全なる境界線として、プライベートゾーンへの接触をしないようにと教育を受けました。

しかし当サロンでは、「ウエストコース」の中に「骨盤底筋」へのオイルマッサージを含めています。これは、「骨盤底筋」の役割、解剖学、重要性、アプローチの方法、施術の現状について学習しており、どなた様にとっても重要な施術であると認識したためです。その上で、いかなる場合でもセラピーの場である事を守っていきます。

また身体を系ごとに勉強し直しました。循環器、呼吸器、泌尿器、生殖器、神経系、整形、消化器系、内分泌、糖尿病、免疫、感覚器、耳鼻咽喉、心理についてDr.より講義を受けました。サロンへお越しのお客様の症状について、的確な助言ができますように、必要以上の介入、診断はしないように努めて参ります。症状をお持ちのお客様でも主治医の許可があれば安心して施術を受けていただけるように努めて参ります。

これらの学習はスクールの定める試験を受けております。

ご提供中のマッサージの特徴

筋肉・骨格の解剖学、リンパドレナージをベースとした「癒しを重視したオイルリンパマッサージ」です。

症状、不調、不快感を確認致します。状況を確認した上で、作用している筋肉、要因を推測します。これを元に個別にプランを作成し、お一人お一人に合わせたオイルマッサージをご提供します。

柔らかいタッチ、場合によっては触れるか触れないかの繊細なタッチ。筋肉の走行、硬さ、柔らかさ、厚さ、始まりの部分終わりの部分を考慮し、リンパの流れを考慮し、癒しを重視しながらオイルマッサージを行なって参ります。

タッチは筋肉、リンパにとどまらず、皮膚への刺激も大切なアプローチと考えています。

これまで訪問看護として、疾患による様々な症状や、要支援の方の機能改善、維持のためにマッサージを提供してまいりました。

疾患には特有の症状がございます。その症状に対して、マッサージすることで筋肉は緩み、血行は促進され、冷たい体は暖かくなり「軽くなった」「生きていける気がする」「楽になった」「ありがとう」と喜びの声が聴かれてるようになりました。

 マッサージを行うと、ほとんど皆さんが次の訪問を心待ちにしていてくださいます。

 生きることに自信をなくされている方が希望を見出されます。

 苦痛の中で生きていた時に、ほっと休めるひと時を見出します。

 辛い、不安、苦しい…そんな状況に明るい火が灯されます。するとご家族の顔にも笑顔が取り戻されるのです。私はそんな場面を幾度となく拝見してきました。

いつまでも、希望を持ち、ご自身の人生を「生きている」という実感を持って生きて頂きたい。快適に、ご自身の輝きを持って生きて頂きたい。そんな思いが形となるのがマッサージセラピーを提供するという事と結び付きました。

どうぞ、ご自身のために、ご家族のためにオイルマッサージを受けてみてください。

頑張ってきた身体を癒してください。きっと身体が、心が、ご家族が喜んでくれることと思います。

このオイルマッサージにいきつき、施術ができるための学びの場をくれた家族、職場の仲間、マッサージを共に学ぶ仲間、先生、周りの方々、施術を受けてくださるクライアントの方々、全ての存在に感謝致します。

吉川 結希

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